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政府による育児サービス

ドイツにおける政府による育児サービスと生活満足度

評価指標

効果

証拠の強さ

評価指標

母親の生活満足度

効果
証拠の強さ
評価指標

父親の生活満足度

効果
証拠の強さ

ポイント

  • 政府からのチャイルドケア提供は母親の生活満足度を向上させた

文献選定/レビュー作成

  • 南デンマーク大学 茂木良平/株式会社サイバーエージェント経済学社会実装チーム

背景

  • 多くの先進国で政府による育児サービスの拡充が進んでいるが、その含意についてはそれほどクリアになっていない。

介入

  • 政府による育児サービスの利用

評価指標

  • 生活満足度

分析方法

  • ファジー回帰不連続デザイン

証拠の強さ

  • SMS: 4
  • 根拠
    • 回帰不連続デザインにより介入の外生性を仮定できる。

サンプル

  • 一番下の子供が1992年から2000年の間に生まれた両親(7897ケース:母親、6833ケース:父親)

結果

  • 政府からの育児サービス提供は母親の生活満足度を向上させた。
  • この効果は就業意欲が強い母親や高学歴の母親で特に顕著だった。
  • 政府からの育児サービス提供は父親の生活満足度に対しては有意な効果を持たなかった。
  • 母親と父親での効果の違いは、母親の方が育児サービスの利用により外での仕事に時間を使えるようになりやすいから。

研究の弱点

  • 今回の分析は短期間の効果を見るもので、長期間の効果については検討できていない。
  • 今回分析対象になっているドイツにおける政府による育児サービスに関する法改正は、半日間の育児をカバーするものであり、またパートタイム労働を奨励するという慣習もあることから、他の国や法改正への直接的な一般化は難しい。

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