ライバル病院のMRIの導入
ライバル病院のMRI導入による医師の医療行動への影響
- 評価指標
医師誘発需要
ポイント
近隣の病院がMRIを導入すると、競争相手である病院のMRI利用人数が減少する。
患者を失った病院は患者の減少を補うために、一人あたりのMRI利用回数を増加させる。
病院間の競争によってMRIへのアクセスは改善するが、病院による誘発需要を増加させる懸念がある。
文献選定/レビュー作成
背景
- 医療における情報の非対称性(医師と患者の情報量の格差)によって、医者が過剰医療を行う医師による医療需要の存在が指摘されている。
- 医療機関の間の競争が医師の過剰医療にどのように影響するか検証した。
介入
評価指標
分析方法
証拠の強さ
サンプル
結果
- 近隣の病院がMRIを導入すると、競争相手である病院のMRI利用人数が減少する。
- 患者を失った病院は患者の減少を補うために、一人あたりのMRI利用回数を増加させる。
- 病院間の競争によってMRIへのアクセスは改善するが、病院による誘発需要を増加させる懸念がある。
研究の弱点
- 患者単位のデータがない
- MRIの新規購入によって患者の通院行動が変化する可能性があるが、MRIの購入によって手術の実施率は変化していない
- 並行トレンド仮説についてはプラセボテストを実施して確認している
書誌情報