スタジアム整備が自治体の税収に与える影響
MLBアトランタ・ブレーブスのスタジアム移転を事例に、ボールパークを核とする複合エリア開発が郡の売上税収に与える影響を、合成コントロール法を用いて検証した研究である。
スタジアム開場後、1人あたり四半期約1ドルの売上税収増加が観察されたものの統計的に有意ではなく、その背景として、地域内での消費の移転やスタジアム周辺商業施設の収益規模の限定性、さらに観客数の増加が必ずしも当該エリアでの消費増加につながらなかった可能性が示唆される。
スタジアム整備を地域活性化策として導入する際には、税収効果が限定的にとどまる可能性や、消費の地域内移転が生じうる点を踏まえ、経済効果のみを目的とした政策手段としてではなく、他の政策目標との組み合わせの中で位置づけることが重要である。
舟橋弘晃(中京大学)
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